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映画『千と千尋の神隠し』感想と考察|何を描きたい映画だったのか

映画『千と千尋の神隠し』の感想です。
ネタバレあるので注意してください。
今更、ネタバレもなにもないでしょうけど。笑
たぶん、考察のような記事になると思います。

千と千尋の神隠し

久々に『千と千尋の~』を観ました。
小学生の時に映画館で観たのと、中学生、高校生の時に1回ずつ観たから、5~10年ぶりくらいの視聴ですね。

私はあまりジブリ作品は手放しで褒めるタイプではありません。
もちろん、超ド級に素晴らしい作品ばかりであることは認識しているのですが、アニメーションとしては素晴らしいけど、映画としては「うーん」と首を捻ることが多いからです。

今回、本作を観るにあたって「宮崎監督の意図を出来るだけ汲み取ろう」という姿勢で作品に挑みました。
感想と考察を書き連ねていきますが、前編と後編に分けて書いていきます。


前編
・視聴後の感想と考察

後編
・宮崎駿を含む関係者のインタビューを読んだ後の感想と考察





前編

やっぱりアニメーションが凄い

キャラクターの動き、世界観、演出、アイデア、などなど。
改めて観ると、やっぱり凄かった。
個人的に好きなのは、魔法や術のアニメーション。

序盤、「人間臭い」と騒ぎ出したカエルに向かって、ハクがかける魔法。
黒い液体のような空間に閉じ込められて、一瞬気を失うんですよね。
強制的に脱力させられた感じの描き方が上手い。

他には、湯婆婆が契約書から「荻野 千尋」の名前を吸い取って、「千」にしてしまう時のアニメーション。
紙から漢字が剥がれていくというような描き方がされていて、なんか観てて気持ち良かった。
かさぶたを上手く剥がせた時の快感のようなものなのかな。笑

まあ、一つ一つ挙げていてはキリがない。
とにかく、改めて観てもアニメーションには感動した。




千尋の両親が豚になったことは何を暗示しているのか?

アウディで暴走する父親。
我が子にやたら冷たい態度の母親。
2人は神様のために作られた屋台の料理を、勝手に暴食した罰として豚に変えられる。

不自然なほど「傲慢」に描かれているんですよね。
この罪深さは、豚から人間に戻してもらった時も変わらなかった。

大人の傲慢は直らない

これは千尋の両親のみならず、砂金に目が眩む従業員や、金儲けのことばかり考えている湯婆婆を通しても描かれている。




千尋は成長したのか?

では、主人公の千尋は成長したのか?
物語を通して、彼女はどんどん成長していく。
それは明らかに見て取れる。

ただし・・・
物語序盤、両親と異界へ繋がるトンネルを抜けている最中、千尋は母親の腕を掴んで不安そうにしていました。
物語の最後にも同じシーンが出てきます。
異界から現実世界へ帰る際、同じトンネルを抜けるのですが、物語序盤と同じように、千尋は母親の腕を掴んでいるんですよね。

あれ、成長してないじゃん。

なにか意図があるはずなんですよね。
あえて、序盤と同じように母親の腕を掴んだ千尋を通して、何を伝えたいのか。
子供も成長しない、ということなのだろうか。
だとしたら、人間を見放し過ぎだとは思う。




カオナシは何だったのか?

ストーカーさながら、千尋に固執したカオナシ。
こいつは何だったんだ。
手から砂金を自在に出せるが、千尋の心だけは掴むことが出来なかった。
傲慢な大人」と「欲深くない純粋さ」の対比だったのだろうか。




感想

物語を通して、私に伝わったのは「純粋は尊い」ということと、「結局、成長しない子供」というメッセージだった。
千尋は「純粋は尊い」ということを実感したわけでもなく、厳しい環境に順応し、一貫してハクを愛した。
もしかしたら、宮崎駿は傲慢な大人には見えない、子供の美しい成長を描きたかったのかもしれない。

久しぶりに親戚の子供に会うと「大きくなったねー」という言葉が口に出る。
私たちは表面上の成長を見つけては、「成長した」と言うが、本当の成長は見えていないのかもしれない。
それは、一番近くにいる親でさえ見えないことなのかも。




後編


千尋は売春婦だった

宮崎駿:「今の世界として描くには何がいちばんふさわしいかと言えば、それは風俗産業だと思うんですよ。日本はすべて風俗産業みたいな社会になってるじゃないですか」

日本版『プレミア』より。

千尋は「湯女」として働くこととなったが、「湯女」は辞書で引くと「売春婦」という意味もあるみたいです。
直接的に風俗業界を描くのではなく、風呂屋を風俗のメタファーにしたわけなんですよね。

あー、そういうこと?

つまり、親の傲慢さで子供がその尻拭いをさせられることって現実社会でも少なくないことですよね。
それが女の子だった場合、行くつく先ってどこでしょうか。
大体において、風俗ですよね。

傲慢な大人の尻拭いをさせられてる実感・・・。
バブルで浮かれてた大人の顔が浮かびます。
宮崎監督の真意は分かりませんが、ダメな大人がダメにした社会の、皺寄せを描きたかったのかもしれませんね。




カオナシは宮崎監督だった?

宮崎駿:「鈴木プロデューサーは僕のいないところで、「あれは宮さんの分身だ」と言って回っているらしいですが、僕はあれ程危険ではありません」
『「千と千尋の神隠し」を読む40の目』より。


押井守「僕は現実で小さな子供に興味を持ったことないからさ。 あのひとはあるんだよね。 いつか酔っ払ってたのかシラフだったのか 「十二歳の女の子と恋愛してどこが悪い」 って叫んでましたよ。 はっきりいってたからね。」
「宮崎駿の世界」クリエイターズファイルより。


宮崎駿がロリコンだという話は置いておくが、宮崎駿の作品は少女が主人公の話が多いというのは周知の事実ですよね。
なぜ、少年ではダメなのでしょうか。
宮崎駿にとって「少女」という存在は、純粋で成長する象徴なのかもしれない。
これは個人的な意見ですが、女というのは男とは違って感情の引き出しが多いので、葛藤と成長も描きやすいのかも。




単純に成長がオチなのは嫌だった?

宮崎駿:「最近の映画から成長神話というようなものを感じるんですけど、そのほとんどは成長すればなんでもいいと思っている印象を受けるんです。だけど現実の自分を見て、お前は成長したかと言われると、自分をコントロールすることが前より少しできるようになったぐらいで、僕なんかこの六十年、ただグルグル回っていただけのような気がするんです。だから成長と恋愛があれば良い映画だっていうくだらない考えを、ひっくり返したかったんですね。」
『ロマンアルバム 千と千尋の神隠し』より

そういうことですか。
つまり、特に深い意味はなくて、「成長オチが嫌だった」ということだったみたいです。




感想

結局、冒頭で書いた私のジブリ作品に対する印象は変わらなかった。
超ド級に素晴らしい作品ばかりであることは認識している。
アニメーションとしては素晴らしいけど、映画としては「うーん」と首を捻ってしまう。

映画の作り方が、「やりたい映像」「伝えたいこと」「気に入らないこと」を繋ぎ合わせているだけなんですよね。
あらゆる要素をごちゃごちゃに混ぜ合わせているだけで・・・。

「やりたい映像」「伝えたいこと」「気に入らないこと」を一つの作品として、辻褄を合わせながら物語に落とし込んでいくのが映画であって、それらを単純に繋ぎ合わせたものは映画と呼べるかどうかは疑問。


ただ、面白いんだけどね

映画としては機能していないけど、一つの作品としては本当に面白い。
なんというか、「この作品は何だったのか」ということを考えずに、映画手法で作ったアートを鑑賞する感じで観るのが一番だな、と思いました。

久々にジブリ作品を観ましたが、面白かったです。




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