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本多孝好 | おすすめ作品

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読書をする方でしたら、好きな作家さんがいると思います。
現在の日本の人気作家で、私が思い出せる範囲で挙げていくならば...

東野圭吾、伊坂幸太郎、村上春樹、村上龍、重松清、森博嗣、京極夏彦、西尾維新、有川浩、江國香織、よしもとばなな、恩田陸、山田悠介、石田衣良、宮部みゆき、本多孝好、北方謙三、桐野夏生、森見登見彦、海堂尊、星新一、桜庭一樹、乙一、佐藤友哉、道尾秀介。

そんな中、この記事では「本多孝好」について書かせて頂こうと思います。


・本多孝好の特徴

カテゴリーで分けると推理作家ですが典型的なミステリーではなく、ミステリー要素のある日常を書く作家さんです。
ただし、人の「生と死」をテーマにしている作品が多く、気分転換に読む日常系ミステリーとは、また異なります。
「本多孝好の作品は、こういう作品だ」と一括りにすることは出来ないのですが、あえて作品の特徴をあげるのであれば、本多孝好さんの中にある「読者に感じ取ってもらいたい感覚」があって、それを物語として伝えるだけではなく、ミステリー要素を加えて、読者に楽しみながらその感覚を共有させる感じですね。
終盤で伏線を回収して、読者を驚かすトリックのある作品もあるのですが、なんといっても醍醐味は本多孝好さんの感覚を共有するということ。
読者に「感覚を共有させる」というのが、本当に上手い作家さんだと思います。


・本多孝好の魅力とは?

1:言葉選び
絶望から自殺することを「贅沢なフィクション」と表現したりと、言葉選びが秀逸。
この言葉は『チェーン・ポイズン』という作品のものです。

2:文章のリズム
文章のテンポや語感が気持ちいい。その為、作品の場景が浮かびやすく、物語に入り込みやすくなっている。

3:最後のページ
読み進めるうちに、どんどん鳥肌が立ってくる。「感覚を共有させる」のラストスパート。
本多孝好さんの作品は「これが正解です」で終わらない。
読み終えた時に、静かな感動がずっと続く。


・本多孝好のおすすめ作品

1位:MISSING


タイトルの『MISSING』にかけて何かを”失った人”たちの物語です。
『眠りの海』『祈り灯』『蝉の証』『瑠璃』『彼の棲む場所』の5作品を収録した処女短編集。
人の弱さが引き起こす静かなミステリー。
なぜ彼らは失わなくてはならなかったのか。

私はこの短編集に収録されている『瑠璃』が大好きすぎて、何度も何度も読み返しました。
読み終えた後、本多孝好さんの文章に心臓を握り潰されて死ぬかと思ったくらい感動する作品。
涙は出ないけど、号泣します。

「謎々」とルコの声が言った。「夏はどうしてこんなに気持ちいいのでしょう」
ルコと一緒にいるから、なんて答えはさすがに言えなかった。(『瑠璃』より)



2位:FINE DAYS


恋愛小説『FINE DAYS』『イエスタデイズ』『眠りのための暖かな場所』 『シェード』を収録した短編集。
全ての作品に”過去”という観念が共通する。
忘れ去られてしまうもの、忘れることの出来ないもの。
余韻に問われる私たちが”今”対峙すべきもの。

収録されている4作品の全てが本多孝好さんらしい物語。ハズレなし。

積み重ねられた事実は時の中に溶け込み、絡み合う。
(中略)ここから先の時の中に自分の力で選び得ないものが溢れているとしても 私はその時に向かって昂然と胸を張ってたい。(『眠りのための暖かな場所』より)



3位:チェーン・ポイズン


「本当に死ぬ気なら、1年待ちませんか? 1年頑張ったご褒美を差し上げます」
三つの自殺の関連性と死のセールスマンの謎を迫った週刊誌記者。
彼らの自殺に隠された謎とは。
年間3万人以上の自殺者がいる日本だからこそ、考えたい「自殺とは何か」。

もっと評価されるべき作品!
ミステリー要素の高い作品になっており、トリックが仕掛けられている。
私は騙された。
ただ、トリックだけではなく、主人公が自殺を通して何を感じたのか、どこに辿りついたかに注目してほしい。

「誰もが一人分の孤独を抱えており、そんなものに重いも軽いもない。一人分の孤独になら耐えられる。そういう耐性を人間は備えているはずです。」
「では、絶望は?」
原田の頭に、家族を殺されだけでなく、加害者の弁護団に妻子を貶められた持田と、音を失ったバイオリニストの顔が浮かぶ。
軽いため息とともに院長はこう答える。
「私に言わせれば、贅沢なフィクションです」(『チェーン・ポイズン』より)



・その他おすすめの作品

MOMENT


続編が書かれた人気作であり、おそらく本多孝好さんにとっても愛着のある作品なのだと思う。
病院でバイトをする神田が、死の近い末期患者の願いを叶えていく4つの物語が収録された作品。
神田が「死」と向き合うというよりは、死にゆく人たちの願いに関わりながら「なぜその願いなのか」を突き詰めていくことになる。
その願いの正体は、狂気であったり、切なかったり。
「死」に向き合う作品ではなく、神田を通して、一つ一つの「死」に寄り添いたくなる作品


WILL


『MOMENT』の主人公であった神田の幼馴染である森田が主人公となっていおり、『MOMENT』の続編となる作品。
両親を事故で亡くした森田は、家業の葬儀店を継いでおり、今も店を続けている。
葬儀店や周りの人間を通じて、死者に関連するトラブルが起こり、そのトラブルの謎を森田が解いていく。
物語の外枠はMOMENTと同じだが、テーマは異なる。
『MOMENT』は、死にゆく人の願いがテーマだが、『WILL』は死んでしまった人の想いや残された人の想いがテーマになっている。
確実に読者の心を掴む、最後の2行。
少しのトリックと最後の2行がこの作品を本多孝好さんの代表作にしている。


MEMORY


『WILL』の続編であり、神田と森野の最終章。
語り部は神田でも森野でもなく、彼らの周りにいた人物、もしくは彼らと関わる人物。
3作目までくると、前作と前々作を読んでないと楽しめないかもしれないです。
二人のハッピーエンドは絶対だった。分かっていた。
それでも、『MEMORY』は本多孝好の小説が好きな人であれば、待望の小説。
みんなハッピーエンドが見たかった。その想いを形にしてくれた作品。


・最後に

もし本多孝好さんの本を一冊も読んだことないという方は、一度、私のブログも含め、色々な人の感想を参考にして読んでみてはいかがでしょうか。
他にもおすすめしたい作品はたくさんあるのですが、またの機会に書きたいと思います。
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